夫婦ふたりで暮らしているときは賃貸マンションでも不自由ありませんが、
子どもが産まれると一気に手狭になってきますよね。
思い切って新築一戸建てを検討されている方もいらっしゃると思います。
家の購入といえば、人生で最も高額な買い物です。
あとで後悔しないように、
今後をしっかりと見据えたおうち作りを目指しましょう♪
新築一戸建ての間取りの失敗談を集めてみた
とは言っても、何をすればいいのか途方に暮れてしまいますよね……。
間取りに失敗しないためには、
一戸建てを建てた先輩方の失敗談を頭に入れておくのが一番です!
ここでは代表的な失敗例を挙げますので、参考にしてください。
★ 収納が足りない、使いづらい!
子育て中は、とにかくモノが増えます!
収納にしまいきれなくて部屋の隅に置かれたままの小物などは、
常に散らかった状態で放置されることになってしまいます。
また、しまうスペースが無くて子どもにおもちゃを買ってあげられない、
ということにもなりかねません。
収納の確保は最重要ですが、収納を作る場所も意外と大事です。
例えば、子どもが小さいうちは
目の届きやすいリビングで遊ばせることが多いと思います。
ですからおもちゃをしまう収納もリビングにないととても不便です。
また、子どもが成長すると
キックボードや自転車などの外遊びの道具が増えていきます。
部屋の中へ持ち込みたくないものを入れる玄関収納は、
なるべく広めに取っておいた方がいいでしょう。
★ 子どもが気兼ねなく遊べるスペースが無い!
家の中に広い空間がないと、
子どもが活発になるにつれて窮屈に感じるようになってしまいます。
子どもは小学生くらいまではリビングで過ごすことが多いですから、
リビングを広めにしておいた方がいいでしょう。
リビング内に子どもが自由にできるスペースを設けておけば、
その空間は子どもの自主性に任せられ、
片付けの習慣を身につける練習にもなります。
リビング内に一段高い畳のスペースなどを作っておけば、
子どもが個室を欲しがる時期までは
そこを子ども専用の遊びスペースにすることができます。
段の下は引き出しの収納にすれば、
おもちゃもすべてそこに片付けることができて便利ですよ♪
★ 子どもが成長しても部屋をあげられない!
小さいうちは必要なくても、ゆくゆく子ども部屋は必ず必要になってきます。
年頃になれば性別の違う子どもたちに、
なるべく個室を用意してあげたいものです。
新築の部屋数を決めるときは、子どもの人数も考慮しましょう。
また、間仕切りになる収納を使って
2人1部屋だった子ども部屋を1人1部屋にするなどの方法もあります。
★ 子育てが忙しくて家事がはかどらない!
かわいい子どもには、たくさん手を掛けてあげたい♪
それが親心というものですが、
そうすると家事の時間は当然少なくなってしまいます。
少しでもスムーズに日々の家事をこなしたいところですが、
キッチンやベランダなどの設備、広さ、動線がイマイチだと、
効率が悪くて無駄な時間がかかってしまいます。
キッチンが広くなれば、思った以上に作業がしやすいものです。
また、子どもがお手伝いに参加しやすくなります。
バルコニーが広いと洗濯物や布団が干しやすくなりますし、
取り込んだ洗濯物を置いておくスペースも作ることができます。
キッチンの近くに、
洗濯物を干したり、たたんだり、しまったりする
洗濯室を作るととても便利です。
★ 室内遊びだけでは限界!
子どもが活発に遊ぶ光景は、とても微笑ましいものです。
しかし、男の子の兄弟が室内遊びに夢中になると家が壊れそう……、
なんて心配をされている方も結構いらっしゃいます。
子どもはやっぱり、走り回ったり飛び跳ねたりして遊びたいものです。
たとえ狭くても、自由に遊べる庭があると子どもは大喜びです!
庭に家庭菜園を作って、子どもの食育に役立てることもできますよ♪
一戸建ての間取りで子育て世代の理想の間取りはどんな?
ひとことで理想の間取りと言っても、
ご家族によって目指す理想はさまざまだと思います。
ここではなるべく子育てがしやすい家を実現するための、
押さえておくべきポイントをご紹介します。
あなたのご家族の、最高の一戸建てを実現する参考になれば幸いです♪
☆ 家族がいつも顔を合わせることができるリビング
リビングはなるべく家の中心に配置し、
家族が必ず通る空間にしておきましょう。
朝や帰宅時も必ずリビングで顔を合わせることで、
自然にコミュニケーションが取れる家族でいられます。
また、リビングを広めにとっておくことで、
食事以外の時間も家族がリビングで過ごす機会を増やすことができます。
キッチンで料理をしている間、子どもが勉強をしたり、
旦那様が趣味の時間を過ごす空間を作っておけば、
意識しなくても自然に団欒が出来上がるものです。
☆ 子どもの様子を見守ることができるキッチン
キッチンにいることが多い母親にとって、
小さい子どもが遊んでいるリビングとキッチンの往復は
かなり負担になります。
その負担を解消してくれるのは、対面式のオープンキッチンです。
リビングの子どもを見守りながら料理をすることができますし、
キッチンの母親が家族と孤立することもありません。
リビングの家族と楽しく会話しながら家事ができるなんて、
想像しただけでも幸せな光景ですよね♪
オープンキッチンには、
煙や臭いがこもる、広がりやすい、といったデメリットもあります。
また、お客さんなどにキッチンの生活感が丸見えになってしまうので、
日頃のお手入れにも気をつけてくださいね。
☆ 子どもが自主的に使用できる収納スペース
子どものおもちゃなどで部屋がいつも散らかっている、
という光景は子育て中のご家庭では珍しくありません。
ですが、この状態は見た目も悪く教育にも悪影響です。
そこで子育て中のご家庭にはぜひ、
子どもが自分で片付けができる収納を用意することをお勧めします。
さらに家族と共用のファミリークローゼットなどもあれば、
無理なく片付けを習慣にしていくことができるでしょう。
☆ 親子で気軽にくつろげる和室
子どもが思い切り遊んだ後は、
電池が切れたように寝てしまうことも多いですよね。
リビングで昼寝をしてしまった子どもを
寝室へ抱っこしていくのは大変ですし、
ソファーだと寝返りをうったときに落ちてしまうかもしれません。
そんな時、リビングの隣に親子で横になれる畳の部屋があると便利です。
畳の上はほどよい弾力があって、ちょっと横になるには最適です♪
座って遊ぶにも固すぎず、カーペットやラグより清潔にしておけるので、
家族がくつろぐもうひとつの空間として重宝しますよ。
☆ 意外と盲点な庭の価値
最近は、未就学児をひとりで外出させることができなくなりました。
どうしても公園などに連れて行ってあげられないときでも、
芝生を敷いた庭があれば、
リビングで見守りながら子どもをのびのびと遊ばせることができます。
たとえ狭くても、
子どもは外で遊べることだけでも満足してくれますし、
虫や草花を観察する機会も増えて情操教育にも役立ちます。
☆ 成長に合わせて区切るプライベート空間
子どもがある程度成長すると、
自立心を養うためにもプライベートな空間が必要になってきます。
しかし、いきなり完全な個室を与えてしまうと、
子どもが自室に閉じこもりっぱなしになりかねません。
そのため、プライベート空間の第一歩として兄弟で一部屋を共有、
もしくはリビングの一角などを収納家具や仕切りで区切って
子供部屋を確保するといいでしょう。
その後子どもの成長に合わせて、共有の子供部屋を区切ったり、
リビングが通り道になる部屋を子供部屋にしたりと段階を設け、
受験の時期には独立感のある部屋へ移動、
といった思春期以降までの計画を事前に立てておきましょう。
そうすることで、
新居に必要な部屋数を明確に把握することができます。
まとめ
子育てをしやすい新居にするなら、
家族が自然にコミュニケーションを取ることができる空間であることと、
子どもの安全をいつも見守ることができる空間であることが大切です。
そのためにもリビングはいつでも家族が通る場所に配置し、
できる限り見通しを良くしておきましょう。
リビングを吹き抜けにしたり、
家中の仕切りを極力減らした開放的な間取りは、
家族の存在を感じやすいというメリットがあります。
しかしその反面、冷暖房の効きがとても悪くなったり、
他の部屋へ音や臭いが届きやすいというデメリットもあります。
そのあたりも考慮しつつ、
必要に応じてあなたの新居にも取り入れてみてくださいね。