トイレ掃除って、まめにやらないと後で大変ですよね。
こすっても洗剤を使ってもなかなか落ちない黄ばみや黒ずみ、
そして思わず息を止めたくなるアンモニア臭……。
まめにやればいいことは分かっていたんです!
でも、汚れてしまったものは仕方ありません……。
今回は皆さんと一緒にトイレ掃除の救世主、
クエン酸の活用法を見ていきたいと思います。
そもそも、どうしてクエン酸で
トイレの汚れや臭いが取れるのでしょう。
その理由は、トイレの代表的な汚れを見ると分かってきます。
・ 水垢
・ 尿石
・ アンモニア臭
これらトイレの敵とも言える厄介者はたちは、
すべて『アルカリ性』なのです。
そしてこれからご紹介するクエン酸は『酸性』。
要するにクエン酸が汚れを中和するために汚れや臭いが取れるのです。
実際にトイレ掃除を始める前に、
まずはクエン酸水のスプレーを作りましょう。
作り方はとってもカンタン♪
200mlの水にクエン酸を小さじ1杯ほど溶かして、
スプレーボトルへ入れてください。
たったそれだけです♪
クエン酸は水に溶けやすいので、
汚れがひどい場合はクエン酸の量を増やすなどして調節してください。
実はトイレの汚れは
アルカリ性のものばかりではありません。
酸性の汚れの代表は、黒カビやぬめりなどです。
トイレの汚れは大抵、
酸性汚れとアルカリ性の汚れが合わさった複合汚れなので、
クエン酸スプレーと一緒にアルカリ性の重曹スプレーを用意すれば、
鬼に金棒というわけです!
また、重曹は臭いの元になる物質を中和して消す消臭効果が高いので、
もしクエン酸スプレーでも臭いが残るようであれば、
こちらを試してみるのも手です。
重曹スプレーも作り方はカンタンです。
40℃くらいのお湯200mlに、
重曹を大さじ1杯ほど入れてください。
スプレーボトルのフタをしっかり閉めてから、
よく振って中身を混ぜてください。
重曹の量が多いと、
溶け残った粒子がスプレーの噴射口に詰まることがあるので
注意してください。
便器の黄ばみやふち裏の汚れは、
こまめに掃除をしていてもついてしまうものです。
原因は尿に含まれている成分と二酸化炭素が結合してできる、
炭酸カルシウムです。
これがアルカリ性汚れの尿石です。
アルカリ性汚れに効果的なのは、酸性のクエン酸ですね♪
軽い汚れなら黄ばんでいる箇所にトイレットペーパーを置いて、
上からクエン酸水をスプレーします。
1時間ほど放置した後、汚れをブラシなどでこすって流してください。
しつこい汚れならペースト状にしたクエン酸を塗って、
こちらも1時間ほど待ってからこすり洗いをしてみましょう。
クエン酸ペーストの作り方は、
・ 大さじ3杯のクエン酸に小さじ1杯の水
が目安です。
手などにつけても落ちないくらいの固さになればOKです。
できたてはゆるいかなと思っても、
とても固まりやすいので作ったらすぐに使いましょう。
また、クエン酸が残っていると便器を痛めてしまうことがあるので、
掃除の後はしっかり水で洗い流してください。
トイレ掃除に使うクエン酸の濃度は、
前述した通り水200mlに対しクエン酸小さじ1杯でした。
しかし、これではあまり効き目が無い場合は、
濃いめのクエン酸水を試すという手もあります。
ただし、濃いクエン酸水には注意が必要です。
濃いクエン酸水は、塗装や素材の色を
落としてしまうことがあります。
汚れが落ちるのですから、
色落ちも当然と言えば当然ですね。
ですので、いくら汚れがガンコだからといって
やたらに濃いクエン酸水を作らないようにしてください。
目安は基本の2倍程度です。
それでも色落ちしてしまうことがあるので、
色の濃い部分、目立つ部分に使用する際は充分注意してください。
また、金属部分にクエン酸が残っているとすぐにサビてしまうので、
掃除の後はきれいに洗い流してください。
金属の部品を使用しているタンクの中などは、
クエン酸水を使った掃除はしないようにしてください。
クエン酸はアルカリ性の汚れを中和して分解します。
この分解が、汚れを落とすことになるのです。
もし一度の掃除で汚れが落ちなくても、
諦めてしまうのはまだ早いです!
汚れが残るということは分解の進みが
足りなかったということなので、
これを少しずつ進めることで汚れを落とすことができます。
落ちなかった汚れに、
毎日1回クエン酸水をスプレーします。
これを繰り返すことで、
徐々に分解が進行して汚れを落としていきます。
ゴシゴシこすったりしないので手間も少なく、
素材の表面を傷つけずに済みます。
繰り返す使うことで汚れの防止にもなるので、
掃除の回数を減らすことにもつながりますよ♪
クエン酸は特に水回りの掃除に向いているので、
トイレだけでなく、お風呂や洗面所などでも活躍できます。
ただ注意点として、
・ サビの原因になるので、残らないようにしっかり洗い流す
・ 塩素系の洗剤(ハイター等)と混ぜると、有毒ガスが発生して非常に危険
・ 目に入ると危険なので、スプレー時は顔から離す
・万が一目に入ってしまったらすぐに水で洗い流し、異常を感じる場合は必ず眼科を受診する
などは頭に入れておく必要があります。
トイレの清潔を保つには、
たとえ手早くでもこまめに掃除をすることが近道です。
とても便利なクエン酸を、あなたのお掃除にうまく取り入れてみましょう!