自由研究のテーマはその名の通り自由ですが、
何をやるかで迷うことも多いですよね。
そんな時に比較的簡単で特殊な道具がいらないからと人気なのが
「10円玉の汚れ落とし」。
学生時代にやったことのある大人も
多いのではないでしょうか?
今回は自由研究のテーマに
「10円玉の汚れ落とし」を選んだ場合の動機や
まとめの書き方についてご紹介します。
実験そのものはもちろん重要ですが、
それをどう表現して実験結果として提出するのかは
手伝っている親の立場でも迷うところですので、
是非参考にしてみてください!
「10円玉の汚れ落とし」というテーマを聞いて
想像ができるかも知れませんが、基本的な方法をご紹介します。
・10円玉 10枚くらい(実験する分だけ)
・水 適量
・調味料(砂糖、醤油、酢、マヨネーズ、タバスコなど、
台所にあるもので思いつくもの、気になったものを選びましょう)
・実験容器(お弁当用のアルミパックや卵のパックが便利です)
1. 選んだ調味料等の中で、個体の物(砂糖など)を
水に溶かす(砂糖水や食塩水をつくる)
2. 調味料をそれぞれ容器に入れる
3. 2に10円玉を1枚ずつ入れる
4. 1時間経過後に10円玉を洗い、変化を観察する
こんな流れで行います。
注意事項として以下の事に気を配りましょう。
1. 実験前の10円玉は余裕があれば水洗いする
水洗いすることにより、余計な汚れを落とします。
2. 写真を撮る
実験前と後の写真を撮り、それぞれの調味料に
浸しておいた際の違いが分かりやすくなります。
研究レポートも写真があると説明もしやすいですし
一気に分かりやすくなりますよ。
研究レポートにはかならず「研究動機」を書きますよね。
要はその研究に至った経緯です。難しく考えることはなく、
研究する本人が何を思って実験するに至ったのかを
正直に書けばOKです。
以下にいくつか例を
紹介しますので、自分の思いに近いものを編集してみてください。
・10円玉は黒っぽいけど1円玉や100円玉のような
色にはならないのか気になった
・親から、10円玉は酢やマヨネーズに付けると
綺麗になると聞いてやってみたくなった
・新しい10円玉と古い10円玉は明らかに
色が違うのでどうしてなのか疑問に思った
その他にも、自分自身が思ったことを素直に書いていけば
自然と「動機」を書くことができますよ。
あくまでも「研究」として行っていますので最後には
「まとめ」が必要ですね。実験して「この調味料で綺麗になった。
あの調味料は変化が無かった」と
書くはあくまでも実験結果ですので、そこから
「そうなったのはなんで?」までをまとめてみましょう。
少しネタバレをしてしまうと、まず10円玉は
銅でできていますよね。
銅は酸化しやすく、つまり空気に
触れているとどんどん酸化して黒くなります。
黒くなった銅を酸化銅といいまして、これを綺麗にするには
酸化した表面の銅を溶かせば良いのです。
この反応を「還元反応」といいます。
つまりこの実験は
酸化した銅を還元するにはどの調味料が有効であるか?
有効な調味料があるとしたらそれはなぜか?
というところをまとめると非常にわかりやすいです。
ちなみに「還元反応」については中学生の化学で
学ぶことですが、酸性・アルカリ性の勉強にも
関係していますので、小
学生~中学生の幅広い層で
この自由研究をする意味がありますよ。
自由研究というと身構えてしまいますが、
「10円玉の汚れ落とし」のように有名なテーマがあると
実行しやすくもありますね。
今回は実験そのものよりも
動機やまとめの書き方について紹介してきました。
このほかにもおすすめなのがインターネットや
参考書の文章を参考にすることです。
丸写しではなく、実験はきちんと実践したうえで伝え方やまとめ方を
学ぶ意味でそういったツールを使うことで、
説明する力や伝える力も鍛えられますよ。
是非、実践してみてくださいね!