細かい打合せが終わり「やっと家の建築が始まる!」となったら、
まずその土地で行うのが地鎮祭です。
ハウスメーカーと契約をしているなら、
地鎮祭も一緒にお願いするのが一般的ですが、
自分で希望する神社に依頼することも可能です。
どちらにせよ、依頼して神主にきていただき、
一連の儀式を遂行してもらうので、「初穂料」を包む必要がありますよね。
でもこの初穂料は、どんな袋に入れるのがマナーなのでしょうか?
中袋は必要なのか?ふくさは?など、
初穂料を渡すシーンについて詳しく紹介します!
これはハウスメーカーに頼むならハウスメーカーに、直接神社に
依頼するなら神社に問い合わせればほぼ金額を提示してくれます。
一般的な一軒家なら2~5万円を指定されることが多いようですが、
あくまでも受注側の指定金額ですので、
「お気持ち」として上乗せしても構いません。
懇意にしている神社に直接依頼した
ということであれば、安価で引き受けてくれることもありますので
感謝の意味を込めて少し多めに包むのが良いでしょう。
また、場合によっては初穂料以外にも「お供物代」や
神主の「お車代」などがかかることがあります。
ですので、事前に「お供物などの
当日に必要なものを用意するのは誰なのか?」
「神主の会場までの送迎はどうするのか?」など、
細かいところも確認しておくと
当日のトラブルを防ぐことができますよ。
家の新築は何度あってもおめでたい事とされるので、袋の水引は
赤白の蝶結びを選びます。
表書きの上段には「初穂料」「玉串料」
「御礼」などと記入し、下段には施主の名前を記入します。
基本的に初穂料の場合は連名では書きませんが、「どうしても
夫婦で書きたい」などといった場合には、通常の連名と同じく
右側に代表者名を記入しましょう。
また、熨斗袋は中袋ありの
ものか、もしくは水引が印刷された中袋は無しのものかで
悩みがちですが、
水引が印刷されたものは包む金額が1万円
以内の場合に使用するものです。
先ほど紹介したように初穂料の
相場は2~5万円ですので、中袋付きの熨斗袋を使用するのが一般的です。
中袋には表に金額、裏に施主の名前と住所を記入しましょう。
一連の儀式での初穂料ですので、
マナーとしてはふくさがあると良いですね。
地鎮祭はおめでたい慶事にあたりますので、慶事に
ふさわしい暖色系のものか、慶事と弔辞どちらでも使用できる
紫色のものを用意しましょう。
渡す時は感謝の言葉を述べると共に
ふくさから熨斗袋を取り出し、ふくさの上に置いてお渡しします。
また、本当に正式な場合は熨斗袋を祝儀盆(切手盆)というお盆に
乗せて渡すのが正式な納め方です。
ふくさの上に乗せるのは祝儀盆の
代用品としてなので、「今からふくさを買ってくる!」という
方は、祝儀盆も検討していただければと思います。
地鎮祭は普段立ち会う機会がそうそうあるものではありませんし、
まして自分の家の建築時ともなればより力が入りますよね。
私も幼いころに実家の建て替えで地鎮祭に参加しましたが、
両親はなにやら走り回ったりしていて大変そうでした。
自分の家の為に儀式を行ってくれる神主さんには、
必要経費はもちろん、感謝料としても初穂料を用意するのが一般的ですが、
場合によってはハウスメーカーにすべて任せられることもあるので、
事前の確認作業は欠かせません。
段取りもあらかじめ確認し、
熨斗袋やふくさの用意も礼儀としてしっかりと用意しておきましょう。
当日にバタバタと慌てることなく、落ち着いた
気持ちで地鎮祭に参加してくださいね!